カテゴリーCategory
Recruit Site お問い合わせ
シェア
Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加

お役立ち

2020.7.22

受験新米ママへ。大学受験にいくらかかる?早めに知っておきたい受験にまつわるお金事情。

こんにちは!メガスタプラス編集部です。
いきなりですが、受験新米ママのみなさんに質問です。大学受験にかかる費用は一体いくらかご存知ですか?
今回は、大学受験にどのくらいの費用がかかるのか調べてみたいと思います。具体的にシミュレーションすることで、今後の計画に役立てていただきたいと思います。

大学受験にかかる費用とは、
①塾補助学習費、②受験料、
③交通費・宿泊費、④入学費用の4つ

「そもそも大学受験にかかる費用とは何か」からご説明したいと思います。大きく分けて4つあります。

①補助学習費
②受験料
③交通費・宿泊費
④入学費用
一つひとつくわしく見ていきましょう。

①補助学習費とは?

「補助学習費」とは、学習塾や家庭教師の月謝や通信教育費、参考書・問題集の購入費などをまとめた費用です。学校の授業と、学校から配布される教科書だけで大学に合格できたらどれだけよいでしょうか。でも、そう簡単にはいきませんよね。補助学習費として、どのくらいのお金がかかるのでしょうか。

まず、中学校における「補助学習費」について見てみます。公立では年間24.4万円、私立では22万円が平均値です。3年間の総額は66万円〜73.2万円にのぼります。あくまで平均値ですから、この数字以上にお金をかけているというご家庭は少なくないでしょうね。

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果」
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
高校生の補助学習費についても見てみましょう。公立では年間14.8万円、私立では年間19.4万円。3年間の総額は44.4万円〜58.2万円です。

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果」
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf

中学・高校の6年間で、約110万円〜約131万円の補助学習費がかかることがわかりました。キリよく「中高の6年間で、学費のほかに100万円程度、必要になる」とすると覚えやすいかもしれません。

②受験料とは?

「受験料」とはその名の通り、試験ごとに発生する検定料のことです。¥

多くの受験生は、2021年の1月から導入される「大学入学共通テスト」を受験しますから、3教科以上で18,000円、2教科以下で12,000円かかります。
各大学の受験料はさまざまですが、平均値をご紹介しましょう。

たとえば、国公立大学を第一志望とし、私立大学を2校滑り止めで受験するとします。その場合の受験料は、合計で95,000円〜105,000円かかることがわかります。
受験校を増やせば増やすほど受験料は増えていきます。まずは、お子さんの志望を大事にして、受験日程からスケジュールを設計すべきですが、受験料についても考慮する必要があります。

③交通費・宿泊費とは?

遠方の大学を受験する場合は交通費がかかります。日帰りで帰ってこられる距離なら良いですが、試験は午前中に開始する場合も多く、前泊など宿泊が必要なケースも出てきます。さらに、保護者が受験についていく場合はその分追加でかかります。

たとえば、秋田県に暮らすお子さんが、東京の大学を受験する場合の交通費と宿泊費を計算してみます。

もし保護者が付き添う場合は、第一志望のみ、最も遠方の場合のみなど、付き添う条件を絞るとよいかもしれません。移動の負担が少ない新幹線や飛行機を利用したいところですが、費用面から夜行バスなど、比較的安価な移動手段を取り入れるのも手です。また、一度移動したら、近い日程で、近くの大学を複数受験するといったスケジュールの工夫も必要です。

最近は、地方に暮らす優秀な学生のために、「地方試験」を実施する大学や学部も増えています。志望校が「地方試験」を実施しているかどうかチェックするのはもちろんのこと、滑り止めの学校を「地方試験」で受験するなど、うまく活用しましょう。

④入学費用とは?

さて、受験が終わり、無事に合格できたとします。その際、大学へは「学校納付金」というものを支払わなくてはなりません。この納付金が厄介です。実際に進学する大学へ「学校納付金」を支払うのは当たり前のことです。しかし、納付金の支払いには期限がありますから、「第一志望校の結果が出ないうちに、滑り止め校の納付金を支払う」といった事象が起こるのです。つまり、複数の大学に納付金を支払う可能性があるのです。
この学校納付金と入学しなかった学校への納付金を合計したものを「入学費用」とします。

下の図は、日本制作金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」の「学校納付金と、受験費用、入学しなかった学校への納付金」の合計金額をまとめたグラフです。これによると、大学に進学した子ども一人当たり、約50.9万円の「入学費用=学校納付金+入学しなかった学校への納付金」がかかることがわかります。

出典 日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」(2020年3月1日発表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r01.pdf

国公立・私立別に見た結果はこちらです。

出典 日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」(2020年3月1日発表)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r01.pdf

入学費用と、大学の学費はまた別です。さらに大学の学費がかかるという計算になります。

まとめ

いかがでしたか。「大学受験には、思いのほか費用がかかる」ということをご理解いただけたのではないでしょうか。
多くのご家庭では「学費」に関しては、「学資保険」などに加入して計画的に貯蓄されていることと思います。学費だけでなく、大学受験にもある一定の金額がかかるということを意識していただきたいと思います。お子さんの志望校をかんがみて、どのくらい受験費用がかかるのか、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。

この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部