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2020.12.12

調査書?内申書?大学受験にどれくらい関係するの?

こんにちは!メガスタプラス編集部です。出身学校から志望学校へ提出する「調査書」ですが、センター試験廃止などの教育改革に伴って、大学入試における重要度が変化し始めています。
今回は、調査書がどんな場面で活用されているか。そして今後、重要性がどう変化していくのかをご紹介していきたいと思います。

そもそも、調査書ってなに?

調査書とは、定期テストの成績や学校での生活態度、健康状態、取得した資格などについて記述した書類のこと。内申書と呼ばれることも多いです。

また、2021年度の入試から、調査書の様式が大きく変わります。生徒の特徴や個性、多様な学習や活動の履歴について、より適切に評価を行うことを目的として様式変更が行われ、「指導上参考となる諸事項」の欄の拡充や、1枚までだった枚数制限が撤廃されるなど変更点がいくつもできており、記載する情報量が増えることで、多面的・総合的な評価のための有用な資料として重要度を増し始めています。

調査書は、大学受験にどれくらい関係するの?

それでは、調査書は大学受験にどれくらい関係するのでしょうか。選抜方式によってどれくらい関係するのか、それぞれの選抜方式ごとに紹介します。

1.一般選抜

一般選抜の場合、調査書は合否の判定に影響しないことがほとんどです。どちらかというと、ちゃんと学校に通っているのか。ちゃんとその高校を卒業できるかなどの判断基準として用いることが多いです。合格には直接影響しないものの、受験する大学に提出しないと受験資格を得られないため、用意を忘れないようにましょう。

2. 学校推薦型選抜・総合型選抜

学校推薦型選抜・総合型選抜では、調査書の内容が大きく影響します。多くの大学では、高校の調査書・面接・小論文をもとに合否を決めるため、調査書は非常に重要な合格要素のひとつ。筆記試験のない大学では、生徒の学力を知る指標として、調査書の内容がより重要度を増すケースもあります。

2020年教育改革に伴って、
調査書の活用方法も変わる。

1.一般選抜でも、調査書を評価に活用する大学が増加

これまで、一般選抜には内申書の内容が大きく変わることはないとされてきました。しかし、2020年の教育改革によって、一般選抜においても調査書を評価基準のひとつとして取り入れる大学も増えてきています。

・筑波大学
一般選抜において調査書の内容を点数化し、合否の判断に活用予定。 (配点が学群・学類ごとに異なる。)

・信州大学
内申書を、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の評価資料として入学者選抜に活用。個別試験で面接等を実施する入試では面接等の参考資料とし,面接等を実施しない入試では,調査書を点数化し,大学入学共通テストの得点,個別試験の得点と合わせて入学者の選考に利用予定。

・東京都立大学
一般選抜において、調査書を合格者の判定に利用予定。

以上の例のように、さまざまな大学で、合否の判定に調査書の活用が予定されています。新型コロナウィルスの対応に伴い、調査書の活用に変更のある大学などもあるので、自分が受ける大学で調査書がどのように活用されるのかチェックしてみてください。

2. 学校推薦型選抜・総合型選抜の入試が増えている

前述した通り、一般選抜型入試で調査書を活用している大学は少ないものの、学校推薦型選抜・総合型選抜に活用している大学は多くあります。

近年では、学校推薦型選抜・総合型選抜を導入する大学が増加。2000年時点では、学校推薦型選抜・総合型選抜入試で大学に入学した生徒の割合が33%程度しかなかったところ、2018年度時点では約45%近くにまで増え、私立大学に限定すれば52%と半数以上を占めるようになりました。

また、これまで学校推薦型選抜・総合型選抜入試の枠が少ないとされていた国立大でも、推薦枠を拡大する方針が出されました。例えば、東京大学や京都大学などの最難関国立大でも続々と導入されて始めているように、調査書の重要性が年々増していっていると言えるかもしれません。

まとめ

2020年度のセンター入試廃止に伴って、生徒の「主体性評価」が推進されるようになりました。その一環として、調査書の様式変更などが実施されているのです。これからは、選抜方式関係なく、学力に加えて高校での取り組みも重要視されるようになっていきます。学校生活の中で、より良い成績をおさめるだけではなく、色々な活動に積極的に挑戦してみるのも、合格に近づくための秘訣となるかもしれません。

メガスタプラスでは、2020年教育改革について解説した記事を過去にもアップしています。こちらもあわせてご覧になってみてくださいね!
【2020年教育改革。これだけは知っておいてほしい2つのポイント。】
https://megaplus.ban-zan.com/news/p2922/

この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部