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2020.6.10

合格から逆算した高校生活を。受験スケジュールと1年生からの過ごし方を解説!

こんにちは!メガスタプラス編集部です。
大学に入学するまでの道のりは、人それぞれ。一般入試や推薦入試、AO入試など、入試にはいくつかの種類があります。そして、私立なのか、国公立なのか、地元大学なのか遠方の大学なのか、どこの大学を目指すのかも、ひとそれぞれですね。
目標や過程は生徒によってさまざまなのに、高校の教育課程は1種類です。残酷ですが、生徒や親御さんは、自分のめざす目標に適切な道のりを選び、スケジュールを自分たちで管理しないといけません。
今回は、志望校や利用する入試制度によって、生徒を大きく4タイプに分類。それぞれについて、高校1年生からの過ごし方をご紹介します。大学受験に照準に合わせ、1年生の早い段階から対策を進めていきましょう。

タイプ①推薦入試
1年生から定期試験対策をコツコツと

<勉強の取り組み方について> 推薦入試には、大きく2つの種類があります。1つが「公募制」で、名前の通り大学が公に生徒を募集し、どの高校からでも応募可能。もう1つが「指定校制」。大学が指定する高校の生徒から推薦者が選ばれる形を取っています。

公募制は書類審査で評定が問われ、指定校制は学内での成績上位者が対象になるため、どちらの制度を利用するにしても、定期試験対策を怠らず、学校の成績を常に高くキープしておく必要があります。評定は、1年1学期から3年1学期までの各科目の成績(5段階評価)の平均値。1年1学期からすぐ評価の対象になるので、入学当初から気を抜かずに勉強しましょう。2年間の学習の蓄積は、3年1学期以降に推薦枠が取れず、一般入試に切り替えた時にも必ず力になります。

また、書類審査だけでなく、面接や小論文を課す大学も多くいます。1年のうちから学校の勉強はそつなくこなしておき、3年生になったら半年間で面接対策や小論文対策に取り組むといいでしょう。

<受験スケジュールについて> 次に、選考スケジュールです。公募制・指定校制ともに6月に募集要項公開、11月から出願が開始し、12月に選考が終わります。結果がわかるのは12月です。指定校制の場合は、出願すればほぼ100%合格でき、出願前に校内選考を取る仕組みなので、10月時点で合否がわかります。

つまり推薦入試の場合、早くて10月、遅くて12月には合否がわかるので、合格から入学までの期間が一般入試よりも長いのです。冬の数ヶ月を利用して、一人暮らしの住まい探しや、教習所に通っての運転免許取得など、自由な時間を過ごせます。

合否の結果が早くわかるので、不合格の場合も一般入試の出願は間に合いますが、試験対策はそこからではちょっと遅い。推薦での合格に不安が残る場合は、3年の早い段階から一般入試対策も進めておくといいでしょう。

タイプ②AO入試
好きなことを探そう

<勉強の取り組み方について> 一般入試と推薦入試にはおよびませんが、AO入試を使う学生も最近増えてきました。私大では全体の12%、国公立でも3%がAO入試による入学です。大学の方針もあり、これからはもっと増えていくと思われます。

AO入試は、推薦入試との違いについても理解しておきましょう。AO入試は推薦入試とは違い、高校からの推薦状は必要ありません。評定ではなく、個性、能力、ポテンシャル、大学とのマッチ度が重視されます。数値化されたテスト結果ではなく、志望理由や面接で合否が決まる就職活動に似た仕組みだと考えてください。

<受験スケジュールについて> 1、2年生のうちに最も力を入れておくべきことは、志望理由書に書けるような、自分が興味のある研究分野を探し、何かしらの行動を起こすこと。特別なことをする必要はありませんし、テーマはなんでもかまいません。そして、自分の興味関心に合った大学を探すこと。志望理由書と面接で、なぜその大学に入りたいのか、熱意を持って納得させることができれば合格が近づきます。

私大のAO入試の日程は6月から12月ごろ、国公立は9月から2月ごろと大きくバラツキがあります。自分の志望する大学が決まったら、早めにその大学のAO入試スケジュールを確認しておきましょう。

入試では志望理由書、面接、小論文など、推薦入試と似た仕組みが取られていますが、最も力を入れるべき合格のカギは志望理由書です。その後の面接も、志望理由書を土台に行われるからです。志望理由書を中心に、面接、小論文と入試対策をしていきましょう。早ければ早いほどいい。自分の興味と志望校が固まった時点で対策を。遅くとも3年生の4月から始めたいものです。

また、AO入試は高校を卒業した後も受けることが可能です。この点も学校の推薦書が必要な推薦入試とは異なります。もし浪人も視野に入れているのであれば、一般入試だけでなくAO入試を選択するのもひとつの方法かもしれません。

タイプ③一般入試(国公立)
集中力、体力勝負

<勉強の取り組み方について> 評定や活動が評価されない一般入試では2年生からの受験対策だけで間に合うと思いがちですが、そんなことはありません。勉強はいつだって無駄じゃない。1年生のうちに基礎固めをしておくべきです。たとえば、こんな声を聞いたことがあります。

「英語の長文の解き方は習ったけど、単語が読めない!」

基礎の部分でつまずかないよう、あらかじめ英単語などの基礎知識を普段から怠らずに勉強しておくべきでしょう。膨大な量の単語の暗記には時間がかかります。塾や予備校などで教えてもらえる受験対策は、あくまで学校で習う基礎知識を前提にしています。

では学校の勉強だけでいいのかと言われると、そうでもありません。国公立や私大の多くの学校が、英検やTEAPなどの英語系資格に応じて試験結果に点数加算などのボーナスを設けています。受験対策に追われるようになる前に、資格勉強を進めるのもアリ。志望する大学が決まっていない段階なら、英検2級など比較的多くの大学で使える資格をオススメします。志望校や志望学部ではどの資格でどんな恩恵を受けられるか調べておくといいでしょう。

<受験スケジュールについて> さて、1年からの基礎固めを経て、3年生から志望校別対策を始めたら、いよいよ出願の開始です。国公立志願者は一次試験として必ず大学入学共通テストを受けなければいけません(2021年度入学者より、センター試験から変更になりました)。出願は9月下旬から。多くの場合は高校ごとにまとめて行われるので、先生からお知らせを受けるはずです。

日程は1月中旬の2日間。国公立受験では5教科7科目のすべてが選考対象になるので、どれも対策をしなければいけません。受験科目が絞られる私大よりも対策に時間がかかるので、やはり基礎固めは1、2年のうちに済ませておくべきでしょう。

国立の二次試験は2月下旬の前期と、3月上旬の後期の2回。2回の合格チャンスがあるわけです。これらは共通テスト後の2月上旬までに出願します。国立はすべての学校で受験日が統一されているので、ダブル受験はできません。前期で第1志望、後期で第2志望を出願し、滑り止めを用意する学生もいれば、前期後期で同じ学校に出願し、あくまで第1志望を狙い打ちする学生もいます。科目数は1〜3科目です。

公立も前期・後期と分かれていますが、中には3つ目の日程を用意する学校もあります。つまり3回受験できます。3月上旬で終わる国立よりも長引きます。どちらにせよ、国公立受験は3月ギリギリまで落ち着けません。集中力・体力勝負といえるかもしれません。

タイプ④一般入試(私立)
きめ細かい志望校対策が必要

<勉強の取り組み方について> 私大を志望する場合、大学入学共通テストを受ける必要がありません。3教科が基本なので、国公立志望の場合よりも対策科目を絞ることができ、なおかつ共通テストの期間も勉強できるのはメリットでしょう。ただし試験大学ごとに違うので、志望大学ごとに合わせた勉強が必要になります。国公立志望以上に、各学校の出題傾向に合わせた志望校対策が必要でしょう。

<受験スケジュールについて> 入試は1月下旬から2月中旬で学校によってまちまち。ですので、受験日が重ならない限り、複数の学校を受験することが可能です。このあたりも私大受験のメリットでしょうか。願書は10月中旬までに多くの大学で取り寄せられます。大学ごとに締め切りを確認して出願しましょう。

もちろん、これまでのセンター試験と同様に、大学入学共通テスト利用入試という道もあります。共通テストの結果を利用して、複数の大学を併願できる仕組みです。ただし、共通テスト利用入試への対応は各大学ごとに異なります。たとえば慶應大学はこれまでセンター利用入試を実施していたにもかかわらず、共通テスト入試を用意しない予定です。そのため、志望校ごとに共通テスト利用入試の有無や出願等のスケジュールをきちんと確認する必要がありそうです。

以上、4タイプごとの1年生からの過ごし方と出願・受験スケジュールでした。目標から逆算した高校生活を送ることで、ぜひ合格を手に入れてくださいね!

この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部