カテゴリーCategory
Recruit Site お問い合わせ
シェア
Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加

ニュース

2021.4.3

新時代!オンライン授業の満足度は、 対面授業よりも高いってホント?

みなさんこんにちは!メガスタプラス編集部です。

四月を迎え、新生活を心待ちにしている学生のみなさん、またご家族の皆さんも多いですよね。また教育業界に携わる皆さんも、新年度、進級・進学の季節はどこか「成長」をイメージさせる嬉しい季節でもあります。昨年は新型コロナウィルスの影響により、多くの学校でオンライン授業が導入されるようになりましたが、新年度でも大学をはじめとした多くの学校でオンライン授業の導入が見込まれました。

これまでの「学校の授業といえば、対面授業」という学校教育からオンライン授業が導入・実施されている昨今ですが、実際「オンライン授業ってどうなの?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。対面授業に比べてオンライン授業のメリット感や満足度はどのようなものか、調べました。

対面授業よりも、
オンライン授業の方が
学習効果が高い。


2020年10月14日に、東洋大学は「コロナ禍対応のオンライン講義に関する学生意識調査」の結果を発表しました。

この調査では、オンライン講義に対する学生の評価を分析するとともに、ここまで日本においては十分に進んでいたとはいえない高等教育へのICTの活用が、このコロナ禍対応のオンライン講義の経験を通じ、これからどう活かされるかを探ることを目的で、全国15大学から1426名の学生の回答を元に分析を行なっています。


画像出典:東洋大学

まず、注目したいのが対面型授業を希望する学生が33%だったのに対し、オンライン授業を希望する生徒が40%と、オンライン授業を望む生徒の割合が高かったことが挙げられます。


画像出典:東洋大学

また、学習効果についても高い効果を実感している生徒は多く、従来の対面型講義と比較して学習効果が上がったと答えたのは全体の38%。それに対して、ないと答えたのは22%と、オンライン講義での学習効果が高いと判断した学生が多い結果となりました。


画像出典:東洋大学

そして、自由記述型のアンケートも実施されており、オンライン講義に対してポジティブな回答をしたのが37%、ネガティブな回答をしたのが28%と、こちらでもオンライン講義に対して肯定的な学生が多いことがわかります。ポジティブな回答・ネガティブな回答の一部を紹介していきます。

ポジティブ意見の代表的な回答

• オンライン授業は、⾃分の好きな格好、好きなスペースで気楽にできて、楽しく学べるので、オンライン授業を推奨します。
• 時間に左右されること無く課題を⾏えるため意欲的に勉強することが出来てとても良い。
• オンラインでの授業だと⾃宅で⾏うことになるので集中⼒を維持することが問題となりますが、わからないことがあった時など先⽣にメールを送りやすいですし、何より気軽にチャットで質問できることが良いところだと思います
• オンライン化が徐々に進⾏している現代において⼤学だけでなく学校そのもののあり⽅を変⾰させる起点になりうるのかなと感じた
• 少⼈数制の討論系の授業以外は、対⾯でやるメリットは学⽣側には⼀切ないと実感した
• 対⾯の授業では⼤勢がいる中で質問するのは気が引けますが、チャットだとそこまで⼼労はありませんし先⽣の存在をより⾝近に感じることができました

ネガティブ意見の代表的な回答

•対⾯型授業と⽐べて、他の⼈の学習状況や就職活動状況がわからなくて不安になる部分がある
• 友⼈と学習状況の共有等が出来ず、⾮常に不安であった
• しかし、教員によっては、対⾯型以上に授業のコントロールをできない教員がいるのは気になる
• 先⽣が説明している姿と講義の資料を同時に⾒にくかったので、理解が対⾯型講義より難しかった
• ⼀⽅で対⾯型講義よりも課題が多く、レポートに追われることが多かった
• 対⾯授業の時よりも⽣徒同⼠で何かに取り組んだりする場が減ったため、とてもモチベーションが低くなった

双方向のリアルタイム・対話形式は、
対面授業よりも満足度が高い!


2020年9月30日に、立教大学が発表した「オンライン授業に関する学生意識調査の結果」では、双方向型のオンライン授業の満足度が昨年度の対面授業よりも高いことがわかりました。


画像出典:立教大学

授業形態別で見てみると、「双方向のリアルタイム・対話形式の授業」は新入生の73.9%、2年生の59.4%が満足と感じていることがわかり、全ての授業形態の中で最も満足度が高いことがわかります。

また、「一方向のリアルタイム動画配信形式の授業」と「一方向の録画動画配信形式の授業」では大きな差は見られないものの、後者の方が満足度が高い結果に。課題のみを提示する形式の授業は最も満足度が低く、全体の半数以上が不満であるとの回答をしています。

まとめ


東洋大学、立教大学いずれの調査結果からもオンライン授業の満足度・学習効果が高いことがわかりましたね!オンライン授業といっても、双方向でコミュニケーションを取る授業、一方向から生配信する授業、オンデマンド授業など様々ですが、教授と学生と双方向でコミュニケーションを取る授業に関しては満足度が非常に高かったことから、コロナ収束後も継続して行われる可能性があるのではないでしょうか。

また、東洋大学の調査でピックアップされていた「オンライン授業のネガティブ意見」では、学生同士のコミュニケーションが減ることで情報共有ができなくなってしまう意見が多く挙げられており、教授と学生を繋ぐだけではなく、学生同士を繋げるプラットフォームがあると、より充実したオンライン授業を行うことができると思います。

参考:「コロナ禍対応のオンライン講義に関する学生意識調査」(2020年度)
https://www.toyo.ac.jp/research/labo-center/gensha/research/52395/

参考:立教大学経営学部がオンライン授業に関する学生意識調査の結果を公開
双方向型オンライン授業の授業満足度は、去年の対面授業を上回る結果
https://www.rikkyo.ac.jp/news/2020/09/mknpps000001bg3b.html
この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部