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2021.2.13
日本の小中学生、理数教科の学力が 世界5位以内にランクイン!
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こんにちは!メガスタプラス編集部です。
みなさんは「TIMSS」と言う「世界の学生の学力指標を表した国際的な調査」をご存知でしょうか?2020年12月8日に公表された結果によると、日本の子どもたちが優秀な結果をおさめていました。ご紹介させていただきます!
■IEA国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)サイトはこちら
TIMSSとは?
TIMSSとは、国際教育到達度評価学会(IEA)が、児童生徒の算数・数学、理科の教育到達度を国際的な尺度によって測定し、児童生徒の教育上の諸要因との関係を明らかにするため、1995年から4年ごとに実施している調査のこと。
今回の2019年の調査には、小学校は58か国・地域、中学校は39か国・地域が参加。日本からはIEAの設定した基準に従い、小学校4年生約4200人(147校)、中学校2年生約4400人(142校)が参加し、平成31(2019)年2月から3月に実施したそうです。
気になる日本の順位は?
気になる日本の順位ですが、以下のような結果が出ています。
・小学校 算数
1位 シンガポール
2位 香港
3位 韓国
4位 台湾
5位 日本
・小学校 理科
1位 シンガポール
2位 韓国
3位 ロシア
4位 日本
5位 台湾
・中学校 数学
1位 シンガポール
2位 台湾
3位 韓国
4位 日本
5位 香港
・中学校 理科
1位 シンガポール
2位 台湾
3位 日本
4位 韓国
5位 ロシア
なんと、小中学生の理数教科全てが5位以内にランクインしています。ちなみに前回の2015年の調査でも、全てのランキングで日本は5位以内にランクインしており、引き続き高い水準を維持していることがわかります。
また、ランキングを見ると、日本以外にも台湾・韓国・香港なども高順位にランクインしており、アジア全体の教育水準が高いことがわかります。シンガポールに関しては、全てのランキングで1位を獲得しており、総合的な学力水準が非常に高いことが伺えます。
日本の小中学生は、
理数教科の勉強を楽しんでいる!?
TIMSSでは、子供たちの学習意欲に関する調査も行っています。調査によると、小学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童の割合は過去最多の92%となり、過去最高の割合を記録しています。また、小学校算数に関しては77%と国際平均の84%をやや下回る結果となっています。また、中学校数学56%(国際平均70%)、中学校理科70%(国際平均81%)と、いずれも前回の調査より増加したが、国際平均よりも下回っています。
そのほかにも、「数学を勉強すると、日常生活に役に立つ」と答えた生徒の割合は、およそ73%(国際平均81%)、「数学を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた方は23%(国際平均49%)と、数学・算数が実生活や将来でも活かせると考えている生徒はやや少ない結果となっていました。
まとめ
TIMSSによる結果では、日本の教育が非常に高い水準にあることが読み取れました。その一方で、全ランキングで一位に輝いたシンガポールはバイリンガル教育やストリーミング制と言われる小中学校を卒業する段階で試験を受け、成績に応じてその後の進学するコースを決定する制度を取り入れており、レベルの高い教育体制を実現しています。これから、新たなカリキュラムや教育イノベーションが推進されていく中で、日本教育がさらにレベルアップしていくのが楽しみですね!
メガスタプラスでは、国内における教育イノベーションの加速を推進するために活動しているデジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤先生にもインタビューしています。ぜひ、そちらの記事もごらんになってくださいね!
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メガスタプラス編集部