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2020.8.5

オンライン教育急増中。ネット利用が増えた今だからこそ学びたい、情報モラル。

こんにちは。メガスタプラス編集部です。テクノロジーの進展、新型コロナウイルスの影響もあり、2020年急速に広まったオンライン教育。今やビジネスやゲーム、コミュニケーションだけでなく、教育もインターネットで展開される時代になりました。そんななかで、中高生などのまだ若い学生は、どう気をつければいいのか。
今回は、学生の情報モラル(ITリテラシー)について考えます。

意外とまだまだ。
高校生のリテラシーの現状。

総務省が2019年7月に発表した「2018年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」。高校生のITリテラシーを確認するのに、現時点で最も新しい調査結果です。調査は、全国の高校1年生1万2,626人を対象に、テスト形式で行われました。

(総務省「2018年度青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」より)
調査結果の図1を見てください。正答率は全体で69.6%。およそ3割の問題は誤答だったようで、まだまだリテラシーの改善の余地が見られます。

次に図2を見てみると、特に正答率が低かったテーマ(中分類)が、不適正取引リスクとプライバシーリスク。不適正取引リスクで57.5%、プライバシーリスクで63.9%となっています。反対に、特に高かったのが不適切利用リスクの80.2%。歩きスマホなど、口すっぱく注意されていることが影響しているのでしょうか。

さて、高校生の理解が甘い、不適正取引リスクとプライバシーリスク。この2つを解説していきます。高校生を子に持つ親御さんは、あらためてこの2点に注意するようアドバイスするとよいかもしれません。

不適正取引リスクとは?
そのメールやサイトは信頼できますか?

フィッシング詐欺

不適切取引リスクで主に話題に上がるのが、、フィッシング詐欺です。フィッシング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社、ECサイトの名を騙ったメールを送付。そこからさらに本家のホームページそっくりの偽サイトへ誘導し、個人情報を入力させる詐欺のことです。メールで被害者を釣り上げることから、「フィッシング」の名前がついています。

高校生の場合、クレジットカードはつくれませんし、銀行口座を自分で管理していない場合も多いので、そうした情報を盗まれる心配は少ないですが、Amazonや楽天などの、ネットショッピングは利用しているのではないでしょうか。たとえばAmazonを騙ったサイトで会員IDとパスワードを入力してしまうと、誰かが勝手にそのアカウントを使って買い物をしてしまう、なんてこともあるでしょう。

巧妙に似せられているので、うっかりすると騙されてしまうかもしれませんが、しょせんは偽メール、偽サイト。メールアドレスやサイトURLが公式のものと違います。メールが届いたら、そのアドレスや記載されているサイトURLが普段利用しているものと同じかどうか、確認することで防げます。判断が難しい場合は公式に問い合わせるのもいいでしょう。

ネット上の売買

インターネット上の売買も、不適切取引リスクの文脈で語られます。先ほども書いた通り、今では老若男女が利用するネットショッピング。近年はフリマアプリの利用も盛んです。高校生も注意が必要です。

注意するべきは大きく2点。まずは、その販売者は信頼できるか。Amazonも楽天も公式が出品するものとはほかに、Amazonや楽天に登録した業者が出品している商品があります。、その業者が本当に信頼できるかどうか、一呼吸置いて考えてから購入しましょう。口コミは、実は落とし穴。出品者も利用者が口コミを参考にするのはわかっていて、サクラを使って評判の良い口コミを書いてもらっている悪質な業者もあります。業者の名前をネット検索するなど、できるだけ多くの情報を確認し、信頼できるかどうか調べあげましょう。

次に注意すべきは、そもそもその商品はネットで売買していいものかどうか、という点です。出品者が違法に入手されたものを、買ってはいけません。また、高額な転売商品も買うべきではありません。違法・悪質な商品を買うこと自体が、出品者を手助けすることになります。出品者だけでなく、出品されている商品そのものにも気をつけましょう。

プライバシーリスクとは?
部屋の模様も立派な個人情報です。

プライバシーリスクとは、その名の通り、、プライバシーが侵害されたり、個人情報が流出されたりするリスクです。個人情報保護はよく言われることだから、問題なくできているのでは? そう思う方も多いかとは思いますが、意外と徹底されていません。

個人情報とは、そもそもなんでしょうか? 氏名、住所、誕生日、カード番号、口座番号、各パスワードなどが思い浮かぶと思います。そのどれもが文字にあらわせる個人情報です。けれど、それだけが個人情報ではありません。

個人情報とは、個人を識別できる情報のことです。文字以外の情報、たとえば身体的特徴も、個人情報にあたります。だからむやみやたらに自分や友達の顔をSNSに上げるのはよくないのです。他人の顔を勝手に上げるのは肖像権の侵害にあたりますが、それと同様に、写真から個人やその居場所を特定される可能性があることも問題なのです。

また、意外なところでは部屋の模様も、個人情報といえます。YouTuberが投稿した動画をもとに、間取りを調べて住所を特定された、という被害も実際に起こっています。部屋の様子、個人情報として悪用されるかもしれないのです。

オンライン会議ツールを使った友人知人、あるいは学校や塾とのテレビ電話は、信頼できる当事者しか参加していないとはいえ、危険がないわけではありません。セキュリティー対策は取られていますが、ハッキングを仕掛ける良からぬ人がいないとも限りません。

いかがでしたか?オンライン教育など、テレビ電話の機会が増えた今だからこそ、まっさらな壁しか映らないようにしたり、バーチャル背景を被せたりなど、自分の部屋の情報をあまり上げない対策をするなど、親子で話し合ってみるのも良い機会かもしれません。どう、気を付ければいいか、家族同士を守るためにもお互いに理解を深められるといいですね。

この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部