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2020.11.28
#教育最前線 「会社に入るか。社会を創るか。」武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 新設!【前編】
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2020年11月9日(月)武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科開設 記者会見が行われました。
In 武蔵野大学 武蔵野キャンパス 講堂 - 今回新設されるアントレプレナーシップ学部 学長に就任予定(2020年11月1日現在 経営学部 特任教授)のヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリストでありYahoo!アカデミア学長の伊藤羊一さん(グロービス経営大学院 客員教授、株式会社ウェイウェイ 代表取締役)のご登壇を取材させて頂きました。ひつじ年に生まれた長男で、「羊」「一」というお名前になったそうです。
「世界の幸せをカタチにする。」
世界がHappyであること。
この学部新設にあたり目指すのは、「自分の思考と行動で、世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やす」ということです。自分・世界(社会)・未来、この3つを柱として、自分を信じて、未来に対してポジティブに考えて、行動できる人材を増やしたい。私は、キャンパスに社会の最前線を置くことで、実践するための力を養っていきたいと考えています。
世界の進化で世の中はとても便利になりました。世界の情報が、瞬時にすぐ入ってくるようになりました。10年間会っていない人に、すぐメッセージが出来ます。SNSのウォールを見れば、最近何をしているか、すぐわかります。これを買いたいと思ったら、すぐ買うことだって出来ますよね。テクノロジーの進化で本当に便利になったと思います。けれど「みんな、幸せか?」と問われたらどうですか?ジェンダーギャップや差別や貧困などがなくなってますか?なくなってないですよね。
これまで、大学は社会と隔絶していたと思うんですよ。30年前、私自身が実際に大学卒業して、社会に出てメンタルが病みました。日本では特に「やりたいことがわからない」という人が非常に多い。他人が敷いたレールをそのまま歩いて生きていく、そういう人がたくさんいます。本当だったらやりたかったことや夢を見たかったという思いに、学生のころから気づいて取り組んでもらえるように、ということでこの学部を作りました。
武蔵野EMC 学部新設への想い
キャンパスに社会の最前線を。
武蔵野大学は「世界は、幸せか。」というメッセージも出しています。
ひとりひとりが、笑顔で進んでいるか?そうでなければ、世界はもっと幸せにならなければならない、そう思っています。私はそれを大学という立ち位置から、新たな価値を創造していくマインドである起業家精神とも言える「アントレプレナーシップ」の精神を持った人材が一つ一つの課題をクリアしていく、そのきっかけを作っていきたいなと思っています。現役実務家たちと共に実践的なカリキュラムを学びながら、高い志と倫理観を持ち、失敗を恐れずに踏み出せるようになって欲しい。自分自身を知り、社会課題を知り、自分の想いを育んでほしいですね。
「分かる」ということと「出来る」ことは違います。学ぶことは大事だけれど、学んだだけでは出来るようになりません。マインドとスキルを鍛え、繰り返し実践することで成長していきます。実際に活躍する実務家と、実際に実務をもって参画できるカリキュラムです。教員も単に「教える人」ではなく、ともに行動する仲間として実務家と志を共有してもらおうと思っています。
1学年60名という生徒に教員が30名、圧倒的な人数で教育にあたります。1年次は全員、寮で共に学び、共同生活によるコミュニケーションを通して学んでもらうのですが、授業の以外の時間でも、みんなで集まって作っていく、そんな風に過ごしてもらうためのベースキャンプです。もちろんコロナ対策は徹底しています。
会社に入るか。社会を創るか。どちらにしても。
そもそもみんな、「起業」というものを知らないんですよ。「アントレプレナー」も「アントレプレナーシップ」も知らないっていう人は多いでしょうね。だからこそ、私たちがどんどん言っていけば、広がっていくかなと期待しています。高校生に「ベンチャー企業って分かる?」と質問しても、すでに成長した大きな企業の名を出したりする。まだその状態だから「知る」ということだけでも、これからが全然違うのかなと思うわけですよ。必ずしも起業ではないと言いましたが、起業家が沢山出てくればいいな、とは思っています。起業家の数が増えていけば、オセロをひっくり返すみたいに変わっていくんじゃないかなと思っています。
アントレプレナーシップ学部は、‘アントレプレナー養成学部’ではありません。必ずしも起業家を目指さなければいけないというものでもありません。「自分の意志を持って、社会に価値を提供していく人」を育てたいと思っています。「アントレプレナーの精神」を持ち、会社に入るのも、起業するのもどちらもアリだと思います。結果として、多くの場合において、「自分で業を起こせる」という事が手段として比重が重いのではないかなとは思うのですが、それはあくまでも結果の話です。「会社に入るか?」「社会を創るか?」というキャッチフレーズも、どちらがいいか、どちらにするかというORではなく、「会社に入るか。社会を創るか。いずれにせよ、アントレプレナーシップを持って、踏み出していこうよ。」ということを指しているものだと思っています。
色んな人に来て欲しい。
想いをビジネスに、業にして、
日本全体を元気にしていこう
私は、「日本全体が元気になる」という事をイメージしていて、特定のテーマに絞るという感じではありません。インターネットも、研究開発も、地域もすごく重要な要素だと思っています。みんなが幸せになる感じというか。テーマはいろいろ、という感じです。例えば、業としてビジネスで起こすと言っていますが、地域創生だったら、まずは役所に入った方がいいな、という事であれば、役所に入るのもそこでやっていくのもアリですよね。種を見つけて、やる気になって、突っ込んでいって、失敗して、学んで、最後は業にしていく、そういうことをやっていきたいと思います。ビジネスにしていく。という点には、こだわっていきたいですね。
とにかく、色んな人に入って来て欲しいです。「何だか分からないけど、何かやりたい」っていう人も、すでに起業している人も、悶々としている人も。逆に、何も想いがなくて、エネルギーがない、と言う人は、別の所で学んでもらった方がいいかなと思います。「俺は、これまで生きてきて、こういうことが辛かったから、こういう風にするんだ!」という思いを、実際にビジネスにしてほしいですね!
ー 編集部:「社会に出て何がしたいか」学生のうちから自分を見つめ、自分の意思を事業やビジネスにすることを仲間と一緒に実務家のフォローの元やっていく、仮に失敗があってもその体験が自信につながり、成功への近道になるだろうと感じました。実際に社会で活躍されていらっしゃる実務家と一緒に学びの場を過ごして、バックアップしてくださる、とても心強いことですね。アントレプレナーシップが、社会に出た時、どんな仕事にも生かせること、編集部も共感します。ぜひ日本全体を元気にしてください!想いのこもったお話をありがとうございました!
【後編】では、武蔵野大学の西本学長と「アントレプレナーシップ学部」に着任予定教員のみなさまのトークセッションをご紹介します。どんな学部にしたいか、それは何故か。大切なこと、教えていただきました。お楽しみに!
メガスタプラス編集部