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2021.1.23

SDGsに取り組んでいるのは 企業だけじゃない!『 THE大学インパクトランキング2020』

2015年、国連サミットでSDGsが採択され、国内外の多くの企業がSDGs達成へ向けた取り組みを実施しています。

▼メガスタプラスの記事でも、SDGsへの取り組みをご紹介しています
SDGs実現のために、バンザンが取り組んでいる3つのこと

SDGsを重視するようになったのは企業だけではなく、日本の多くの大学でもSDGsの活動が広まりつつあります!。今回、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」が発表している、THE大学インパクトランキングを元に、日本の大学ではSDGsの取り組みがどのように行われているのかを見ていきましょう。

そもそもSDGsって?



「SDGs」という言葉を耳にする人も増えてきたのではないでしょうか。そもそも、SDGsとはSustainable Development Goalsの略で日本語では「持続可能な開発目標」と言われています。

SDGsでは、世界中の社会課題を大きく分けた17の目標と、その17個の目標に伴ってさらに細かく目標を定めた169のターゲットから構成されています。より詳しく知りたい方は、外務省に掲載されているSDGsを解説しているページを見てみてください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

THE大学インパクトランキング2020
日本の大学は何位?



THE大学インパクトランキングとは、大学の社会貢献の取り組みを国連のSDGsの枠組みを使って可視化したものです。ランキングでは、気候変動に対する活動やジェンダーの平等、健康と福祉など、大学がもたらす社会的・経済的インパクトの尺度をSDGsが掲げる17の目標に合わせて設定し、ランキングの基準としています。
2019年にスタートした本ランキングは、2020年で第2回を迎え、多くの日本の大学がエントリーしています。こちらはエントリー形式で参加ができ、昨年に引き続き日本は世界で1番エントリー数が多く、今年は63校がランキングにエントリーしています。

残念ながらトップ10には日本の大学は入っていませんが、トップ100には以下の3校の日本の大学が選ばれています。

76位:北海道大学
77位:東京大学
97位:東北大学

総合ランキング以外にも、SDGsの目標別のランキングも発表されており、そちらのランキングでは、SDGs目標2「飢餓をなくそう」で北海道大学が10位。SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」では東京大学が1位、東北大学が9位にランクインしています。

そして、気になるトップ10の大学は以下の通りです。

THE大学インパクトランキング2020
1位:オークランド大学(ニュージーランド)
2位:シドニー大学(オーストラリア)
3位:西シドニー大学(オーストラリア)
4位:ラ・トローブ大学(オーストラリア)
5位:アリゾナ州立大学(アメリカ)
6位:ボローニャ大学(イタリア)
7位:ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
8位:マンチェスター大学(イギリス)
9位:キングス・カレッジ・ロンドン(イギリス)
10位:ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラリア)

SDGs実現のために
日本の大学が取り組んでいること

それでは、各大学が取り組んでいる具体的な取り組みを見てみましょう。今回は、トップ100に選出された3校からピックアップして取り上げていきます。

北海道大学

・SDG2 飢餓をゼロに
地域の農家や生産者へ、食糧安全保障や持続可能な農業に関する知識・技術等を提供する取り組みとして、JA北海道グループとの包括連携協定、セミナーの実施。「ロバスト農林水産工学」という、農林水産業に生産工学の概念を取り入れることで食のバリューチェーンをロバスト化させ、気候変動と人口増加に対応する持続可能な食料生産を行う取り組みを行なっています。

・SDG3 すべての人に健康と福祉を
世界的な保健機関との協力状況や、健康と福祉を促進する地域へのプログラム提供事例として、WHO研究協力センターに北海道大学から 「環境健康科学研究教育センター」「人獣共通感染症リサーチセンター」という2つの組織が登録。北海道大学の COI『食と健康の達人』拠点と岩見沢市が共同で、出生率の向上と低出生体重児の減少を目的とした世界に類を見ない母子健康調査を開始したことなどの取り組みが挙げられます。

・SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsを達成するための実施手段として、国際的な共同研究プロジェクトの実施や、優れた取り組み事例を表彰する制度での上位入賞。そのほか諸外国の大学と共同で実施する多様な教育プログラムが評価されています。

参考:https://sdgs.oeic.hokudai.ac.jp/

東京大学

東京大学では、学内の様々な教育研究活動について、SDGs達成に関係するものを「FSI登録プロジェクト」とし、SDGsの17のゴールとの関係を可視化。現在プロジェクト数、204ものプロジェクトが登録されています。(2020年1月10日現在)

プロジェクトの一例として、環境問題や医療関連のプロジェクトなどが進行されています。また、東京大学の産学協創推進本部では、新たな事業成長に向けた基本的なビジョンとしてSDGsを活用し、産業界との連携やベンチャーの創出にも取り組んでいます。

参考:https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/sdgs/index.php

東北大学

東北大学では、現代社会の抱える諸問題を解決し、人類が融和的に共存できる心豊かな未来を創造するため、「社会にインパクトある研究」を立ち上げ、複数の研究プロジェクトをスタートさせています。

2011年3月に発生した東日本大震災から、東北の復興と日本の新生を先導するため、発災の1ヶ月後に全学組織「災害復興新生研究機構」を設置。その重要プロジェクトのひとつでもある「災害科学国際研究推進プロジェクト」は、2015年3月の国連世界防災会議において制定された国際アジェンダ「仙台防災枠組」に大きく貢献しています。

また、2017年からは、「仙台防災枠組」の実施に向けた議論の場として、防災ダボス会議の仙台版「世界防災フォーラム」を隔年開催。さらに、国内外での防災力強化を図るためには、防災に関する包括的な国際規格(ISO規格)が必要であることから、現在、産学官の連携体制の下、防災ISO規格の作成に取り組んでいます。

参考:http://impact.bureau.tohoku.ac.jp/index.html

まとめ

現在、「SDGs」はビジネスの場だけではなく、小学校から高校までの教育カリキュラムに取り上げられており、社会的な関心度が非常に高まっています。これから、志望校を選ぶ上で、自分が気になっている大学がどんな取り組みを行なっているのかを調べてみるのもいいかもしれません。

メガスタプラスを運営しているバンザンでも、SDGs実現のためにさまざまなことに取り組んでいます。そちらをまとめた記事も、ぜひチェックしてみてくださいね!
SDGs実現のために、バンザンが取り組んでいる3つのこと

この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部