【後編】なぜ、幼児が英検準2級を?小学3年生レベルをめざすわけは?大丸、松坂屋グループの幼児教育。
2020.6.27
バンザン社長に聞く、オンライン家庭教師に挑む理由【家庭教師の強み編】
- こんにちは。メガスタプラス編集部です。オンライン家庭教師サービス「メガスタディオンライン」を展開する株式会社バンザンの山田博史社長へのインタビューシリーズ。前回はオンライン化の経緯について聞きました。今回の第2弾のテーマは「オンラインでも発揮できる家庭教師の強み」です。
20人に1人か2人という
ハイレベルな指導力。
—編集部:20年以上も従来型の家庭教師事業を守ってきたからこそ、オンライン化に不安を感じるということはなかったんですか?
山田:それはないかな。家庭教師事業で培ったバンザンの強みが2つあって、それを活かせばオンラインでも勝負できる確信があった。
—編集部:その2つとは、どんな強みですか?
山田:1つ目は、やっぱり指導力に自信があるっていうことだよね。この事業の一番の財産は、登録していただいている家庭教師のみなさんなんだけど、総じてレベルが高い。それぞれ独自に得点力を上げる学習理論を持っているし、子どもや時期、志望校に合わせた学習計画や方法のプランニング力もある。
塾の集合型授業より、個別に寄り添う指導に喜びを感じる家庭教師だから、そもそもプロ意識が高いんですよ。その上で、家庭教師の質を担保するために、他社よりも選考試験を厳しくしていると思う。20人の家庭教師に受けていただいても、実際に生徒を紹介できるのは1人とか2人とか。そのせいで人手が足りないのもあるかもしれない(笑)。もっとたくさんのパートナーと知り合いたいな。今はまだ質が足りなくても、成長意欲とポテンシャルの高い伸び盛りの若い方もいいね。どこかにいないかなあ。
夢を信じ、自信を育み、合格をもぎとる。
それが、モチベーションコントロール力。
—編集部:いや、きっとどこかにいると思いますよ。もしかしたらこの記事を読んでくれている人のなかにも(笑)。…ところで本題に戻ります。オンライン化に自信を持てた2つ目の強みとはなんでしょうか?
山田:1つ目の強みは指導力だったけど、これは他社も追求している。実は2つ目こそバンザンならではの強みかな。それが、生徒や家族のモチベーションを上げる力。簡単にいえば、やる気を高める、ということだね。今では生徒に寄り添うことの重要性は当たり前に言われているけど、うちは始めた当初の20年以上前からそうだった。
やる気が上がらないのは、生徒のせいじゃないんだ。講師の責任でもある。勉強だけじゃなくて悩みや迷いにも寄り添い、モチベートできる心の豊かさも、バンザンの家庭教師の強みじゃないかな。上からものを教えるのではなく、サービス業として寄り添う意識を強くするために、「先生」と呼ばずに「講師」と呼んでいたり。そのへんは徹底しているね。
忘れないでほしいのは、モチベーションアップを講師の素質だけに頼らず、方法論も用意しているということ。ここでは詳しく説明しないけど、「目標分割」「自己効力感」「内発的な動機付け」「成果への期待と効力への期待」「変動的な知能観」といったポイントがあるんだ。そういった理論を考える「やる気研究所」も社内に立ち上げて、講師の質を底上げしているよね。
—編集部:では質の高い指導力、質の高いモチベーションコントロール力、その2つをオンラインに持ちこんだわけですね。
山田:そう。この2つはリアルの対面でなくても発揮できる力だしね。高品質にどうしても自信があったからこそ、オンラインを通じて全国に届けたいと思ったんだ。
—編集部:まるで、うちの子を自慢するような?
山田:まあ、ビジネスとして世の中のウオンツに応えられる、成長できるという企業家としてのダイゴ味もあるけど、それ以上に、純粋に社会課題を解決できる喜びの方が大きいよね。
—編集部:それはまた深そうなお話ですね。くわしく聞かせてください。
「解決できる社会課題編」でも、お話ししていますメガスタプラス編集部