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2021.3.31
注目の先進的な学習方法! 大学でも導入される「反転授業」とは?
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みなさんこんにちは、メガスタプラス編集部です。
最近注目をされている「反転授業」を皆さんはご存知ですか?生徒・教員どちらにもメリットがある反転授業を導入する学校も増えてきているそうです。今回は、そんな「反転授業」について取り上げます。
インプットとアウトプット
今までの授業スタイルを反対に?
反転授業は、これまでの授業スタイルとインプットとアウトプットを逆にして行う学習の方法です。通常、学校の授業でインプットした知識を自宅の宿題を通してアウトプットしますが、反転授業は動画等を使って自宅で先に知識をインプットし、学校では議論やディスカッションなどのアウトプットを行うのです。
反転授業のポイントは、生徒が事前に動画学習を行うことで、アウトプットの時間に多く活用できるようになります。これにより、これまで以上に教員が生徒に直接指導したり、応用問題や議論等に時間を割くことができます。
論理的思考やチームワークなど、社会で求められる能力を養う効果が期待され、日本でも東京大学や東向陽小学校で取り入れられてから、広島大学、愛媛大学など多くの教育機関で反転授業の導入が進んでいます。生徒の学習意欲が高まり自主性が生まれ、密度の濃い授業時間になり、教員のサポートもしやすくなるため反転授業が取り入れられています。
「反転授業」の導入で、
どんなことが期待できる?効果は?
・生徒は何度もインプットを行える
・学習進度が高まり、多くの学習内容を取り扱える
・生徒が目的や課題、疑問を持って授業に取り組む
・プレゼンスキルなど、アウトプット力も養われる
・教員は生徒へ理解度にあった学習サポートが行える
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反転学習の導入には
こんな点に気を留めて
学習効果を高めるポイントはこちら!
反転学習を導入する際には、教員全員が反転授業の特徴や性質を理解することも重要です。なぜなら、教員の重要な役割の1つはファシリテーター、またコーチングスキルも求められるためです。まずは学習法の内容を理解し、一定のスキルを身につけておく必要があります。更に、教員同士が情報を共有し、進捗状況や進行の差はどうか、学習する動画コンテンツの質や量など、指導の質や進め方がバラバラにならないようにすることで生徒が混乱せず学習を勧められるようになる、効果を高めるポイントです。
反転授業は自宅で動画学習をするわけですが、各家庭によって環境が異なります。スマホやタブレット、パソコンなどデバイスを指定すると購入しないといけない生徒が出てきます。経済的負担にもなります。また、デバイスを指定しない場合は、どのデバイスからでもスムーズに視聴できる動画やシステムの用意が必要です。どちらにしてもコストがかかるため経済的な面の負担があることに注意が必要です。
反転授業は自宅で事前学習を行うため、保護者にも授業の意図や目的を知ってもらう必要があります。保護者の理解やサポートがあれば、生徒も自宅学習に前向きに取り組めますし、保護者もその様子を見て子どもの成長を感じることができます。ただし、反転授業に限ったことではありませんが、どんな学習方法もすべての生徒に合うわけではない、ということに対しても理解が必要です。高い効果を発揮する場合もあれば、あまり効果が見られないケースもあります。生徒にも都合や予定があり忙しい場合もある、合う合わないがある、という理解も必要です。
まとめ
オンライン学習や自宅学習には、移動の時間が不要、感染リスクが無い、体力的な負担が少ないなどのメリットが数多くあると言われています。これまで当然とされてきた、一斉のペースで授業を聞く事でほとんどの学習時間が終わるという受動的な学習方法から、事前に動画視聴で「予習」し、対面授業では課題に取り組む実践的な時間を中心に出来るようにする。実際の授業ではディスカッションや分からない点について、ポイントを絞って質問が出来るという点も、教員と生徒、どちらにもメリットがある、新しい学習スタイルとして期待されています。
いずれにしても、「事前に動画視聴等で授業の内容を受講する」という、「主体的」で「能動的」な学ぶ姿勢が求められます。生徒が意欲を失わず、継続的に学習が進められるよう、学校・教員・保護者による反転学習への理解とサポートを必要とするものであることを認識することが大事と言えます。
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この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部
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