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教えて!先生!

2020.6.3

バンザン社長に聞く、オンライン家庭教師に挑む理由【解決できる社会課題編】

こんにちは。メガスタプラス編集部です。オンライン家庭教師サービス「メガスタディオンライン」を展開する株式会社バンザンの山田博史社長へのインタビューシリーズ。これまでにバンザンの歴史や家庭教師の強みを聞いてきました。今回のテーマは「オンライン家庭教師サービスで解決できる社会課題」です。

経済格差、地域格差、情報格差。
オンライン学習で解決できる社会課題。
かつての野球少年も救えたかもしれない。

—編集部:どういった社会課題ですか?

山田:経済格差、地域格差、情報格差の問題だよね。2019年現在、23年連続で東京圏1都3県への転入超過。つまり、東京一極集中。繁栄する大都会と疲弊する地方の構図がはっきりと浮かび上がっている。政治・経済・文化・人口、そして学びまでが、首都圏1都3県に集中して、しかもこれは加速傾向。弊害はとても大きい。繁栄する大都会の裏側には、学びの質と学ぶチャンスの減退に、苦悩する地方の実態が見える。
格差が子どもたちへの教育格差につながっている。平均年収もだんだんと下がっているから、親たちが子どもの教育コストを下げたい心理も痛いほどわかる。少子化も手伝って、地方の小さな塾には閉校してしまったところも多いんじゃないかな。
そうした問題から、子どもたちを守る。つまり、日本の未来を担う子どもたちの成長機会の不公平をなくす。そのためにオンライン家庭教師が役立っている実感はある。数字的にも、サービス開始以来、毎月前月比2〜3倍のお申し込みをいただけている。たとえば北海道から南の離島まで、居住地域に良質な塾がなくて頭を抱えている子。たとえば通塾に時間がかかり、重い負担を強いられていた家族。たとえば集団授業についていけず、志望校をあきらめかけていた子。ありがたいことに、いろんな環境のお客様から支持を集めている。

—編集部:オンライン家庭教師が社会問題の解決に役立っていることがよくわかりました。ですが、そこまでしてこの課題に向き合う理由はなんですか? やはり、かずおくんに動かされたからですか?

山田:自分自身の原体験もあるかもしれない。高校時代は勉強なんてできなかった。メガバンクを退職してまで教育事業を立ち上げたからには、学生時代から優等生だったんだろうと思われがちだけど、本当のところは違う。

—編集部:高校時代は野球にのめりこんでいたんですよね?

山田:高知県の土佐高校の丸坊主の野球部員で、毎日グラウンドの土にまみれていて。甲子園で準優勝2回の名門校で、今じゃ考えられないけど疲労骨折するくらいガチガチに練習していた。そうやって高校時代のすべてを野球に注いでいたんだけど、残念ながら予選で敗退しちゃって。それが高3の夏。この先の進路をどうしようかという現実が、その時突然突きつけられた。
その時は大学受験のことなんて、ぜんぜんわからない。田舎だったし、情報もない。案の定、落ちた。1年浪人して、なんとか成城大学に入学したんだ。過去の話で「もしも」なんで野暮だけど、あの時オンライン家庭教師がもしあれば、部活と両立できて、現役合格できたかもしれないよね。

生きる力。
それは主体性。
それはイノベーション力。

—編集部:なるほど、ご自身の受験経験が原点なんですね。

山田:勘違いしないでほしいのは、受験が人生のすべてではないということ。こんなに受験、受験って言いながらなんだけど(笑)。でも、うちのオンライン家庭教師は受験のためだけにあるわけじゃない。あえて大げさに言えば、生きる力を身につけるお手伝いをしているんじゃないかな。

—編集部:生きる力。どういうことでしょう?

山田:小学生から高校生までに対応しているからこそわかるんだけど、やっぱり主に国語で学ぶ読解力、主に数学で学ぶ論理的思考力、それから最近は英語力なんかは、受験のためだけの知識というより、その後にも役立つ基礎能力だよね。

—編集部:なるほど、受験以外の場面でも役立つ知識を教えているということですね。

山田:それから、バンザンが大事にしている、生徒や家族の学ぶ意欲を高めるモチベーションアップも、生きる力に直結するよね。意欲を高めるってことは、つまり主体性を育てるってことなんだ。主体的な人になれれば、受験に限らず何をやるにしても目的を整理して明確にできる。そしてその目的を達成するためには、何をどうやるか、具体的なアクションプランをまわりに企画提案し、自らの想いと意志で仲間を巻きこみながら挑戦できる。この能力って受験だけじゃなくて、一生使えるでしょ?

—編集部:確かに。仕事とかまさにそうですよね。

山田:そうなんだ。かくいうバンザン自体もそうやって主体性を持つことで成長してきた。社会課題をどうやって解決するか、社員が主体的に考えて行動することで事業を展開してきた。目の前の生徒の学力をどうやって上げるか、家庭教師が主体的に考えて行動することで、サービスへの信頼度を高めてきた。イノベーションに次ぐイノベーション。他社がやらないことを、他人がやらないことを。そんな20年の歴史を、僕は誇りにしている。

—編集部:その文化は家庭教師事業を始めた当初からあったんですか?

山田:そうなんだ。かくいうバンザン自体もそうやって主体性を持つことで成長してきた。社会課題をどうやって解決するか、社員が主体的に考えて行動することで事業を展開してきた。目の前の生バブル崩壊後の斜陽産業といわれてきた教育事業に参入した時点で、ちょっともう他とは違うよね。まわりからはバカにもされた。でも、僕には斜陽産業とは思えなかった。古い事業モデルに甘んじているから停滞しているように見えるだけ。新しいイノベーションさえ起こせば、まだまだ伸びると信じていた。実際、他社のモノマネではなく自分たちで主体的に考えることで、家庭教師事業で成長できたわけだし。

—編集部:私たちのような仲間も増えて?

山田:イノベーションやチャレンジの精神に共感してくれたわけだよね。今も仲間が増えていることが、オンライン家庭教師事業が順調に進んでいる大きな理由かもしれない。

—編集部:そうかもしれないですね。だからこそ、今は講師不足の解消が直近の課題なわけですよね。それでは、これが最後の質問です。今後のオンライン家庭講師事業の展望は?

山田:展望ねえ。可能性はすごくあるよ。テクノロジーの観点からすれば、より安価により高品質な映像や音声を届けられるようになると思う。地域を問わない複数生徒参加型のオンライン授業の可能性も、すぐそこにひらいてる。他社もどんどん参入してくるんじゃないかなあ。でも、家庭教師のネットワークがない会社には、なかなか高質なサービスは難しい。参入は業界の活性化としてはいいことだよね。業界全体でより多くの子どもたちにサービスを届けられるし、逆にバンザンの強みもきわ立つし。
あとはこの仕組みを受験勉強や成績アップ以外にも活用する道もあるよね。今はまだ受験には組みこまれてないけど重要なサブ科目、たとえばプログラミングとかを教えたり、生涯学習の一環として識者の講演を各家庭につないだり。発展の道筋はたくさんある。オンライン家庭教師が選ばれる機会はますます増えてくると思う。それに備えて、まずは家庭教師を増やしたいのがホンネかなあ(笑)。

—編集部:人材が足りていないってことは、オンライン学習がそれだけ成長産業ってことですよね。今日はあらためて社長の口から、オンライン学習の意義を聞けて嬉しかったです。ありがとうございました!

バンザン社長に聞く、オンライン家庭教師に挑む理由【オンライン化の歴史編】はコチラ

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この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部