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教えて!先生!

2018.12.26

学歴は幸せを左右する?しない?大丸・松坂屋 JFRカードの社長さん、教えてください!

高学歴はホントに、幸せの鍵なのか?
ホンネを、高学歴エリート、二之部守さんに聞く!

- 二之部 守(にのべまもる)氏 略歴
(奥さまは、女優の横山めぐみさん)
◎東京大学卒 米ニューヨーク大学(スターン経営大学院)MBA取得
◎若くしてアメリカン・エキスプレス副社長に。同社を経て、リシュモン・ジャパン(カルティエ・ビジネスユニット)、VISAで要職を歴任。
◎現在、大丸・松坂屋百貨店・パルコ・GINZA SIXを中心に多面展開する『J.フロント リテイリング㈱』の執行役 兼 『JFRカード㈱』代表取締役社長。フィンテックベンチャーの旗手『㈱Origami』のアドバイザーも兼務。
◎明治大学ビジネススクールで兼任講師、NHKの「入門ビジネス英語」にビジネスパーソンとして出演。
こんにちは。編集ライターのタカハシです。今回のテーマは3つです。
❶「企業社会で出世して成功するためには、ホントに学歴が重要なの?」
❷「成功したエリートはやはり、教育熱心な家庭でたくさん勉強したの?」
❸「出世や成功に何が必要で、出世した人はホントに幸福度が上がるの?」

この3つのテーマに、インタビューを通じて迫りたい。お子さんの学歴や出世に関心モリモリで、将来の幸せを心から願っている保護者の皆さんにも、きっと発見があると思います。今回取材にご協力くださったのは、二之部守さん。

◎二之部さんは、「大丸・松坂屋」やパルコを中心に、多彩な事業を展開する『J.フロント リテイリング㈱』(連結売上1兆1000億円超)の執行役であり、『JFRカード㈱』の代表取締役社長。グループ事業の金融面での推進・支援とカード事業において、変革創造を担う。

◎GINZA SIXや上野フロンティアタワーなどの不動産事業、最近ではバイリンガル幼稚園の経営など、話題性に富んだ新事業にも進出。小売りを超えたマルチサービス展開に、金融のキーマンとしてチャレンジ中だ。

◎加えて、フィンテックベンチャーである『㈱Origami』のアドバイザーとして、まったく新しい金融プラットフォームの創造と育成を、楽しみながら支えている。

二之部さんの略歴を見ればわかるが、社会的ステイタスの高い、高学歴エリートである。明治大学で教鞭をとったり、NHKにも出演するなど、軌跡も華やか。

でも、そんな二之部氏だが、話をお聞きすると、ぜんぜんステレオタイプなエリートではない。子ども時代の勉強の動機も、氏が考える成功するための条件も、一般的な思い込みとはずいぶん違う。

10代も20代も30代も、そして今も。挑戦を繰り返している二之部氏の話から、「子育てのヒント」が見つかるかもしれません。
では、二之部さんとのフランクな対話、始めます!

二之部さん:「僕は、かしこまった感じは好きじゃないんで、なんでも率直に聞いてください。」

― 編集タカハシ:「ありがとうございます!そう言っていただけると、非常に進めやすいです。二之部さんは、教育熱心な家庭で育ったのですか?」

二之部さん:「いえ、逆かもしれません。親から「勉強をしなさい」と言われた記憶はないなあ。小学校2年生くらいかな、「漢字をしっかり覚えなさいね」と母に言われたくらいで。勉強に関して親になにか言われたのは、ホントそれだけですね。」

― タカハシ:「あ、いきなりけっこう特殊ですね。この記事は、勉強しなさいよ、と言いがちな親御さんも読んでくれるんですけど(笑)。」

二之部さん:「勉強しなさいと言わない方がいい、という話ではないですからね。こうあるべきだ、という意見ではないです。僕はそうだったという、あくまでも個人的な事例の一つです。色メガネなしで聞いてくださいね。」

ー タカハシ:「はい、わかりました(笑)。ということは、勉強がんばれと言われなくても、ご自分で勉強したということですか?」

二之部さん:「がんばれ、なんて言われたことありませんし、僕自身もがんばらなきゃなんてあまり思わなかったですね。実家は小さな町の酒屋で、両親は商売で忙しかった。僕も、ビールのケースを配達車に運んだり、チカラ仕事も手伝いました。野球や遊びで忙しいし、家業の手伝いもあるし、勉強なんて二の次三の次(笑)。小学生のときはプロ野球選手になりたくて。」

ー タカハシ:「でも、成績はよかったわけですよね?」

二之部さん:「よかったというか、だんだん上がっていきました。

きっかけはビートルズ。初めての英語の歌、歌詞。うわあ、こんな世界が!と、のめりこんだ。

自然に、中学で英語への興味関心がふくらんでいったんですよ。映画の影響も大きかったと思う。休みになると洋画を見て、外国の文化にひきつけられました。」

ー タカハシ:「好きなことがきっかけで、英語を自分で勉強するようになったと。」

二之部さん:「いや、英語に関してだけですが、おじいちゃん先生がいる寺子屋のような一軒家に通ったことはあります。成績を上げたいというより、もっと英語に触れたくて。とにかくアメリカとかヨーロッパとか、海の向こうへの憧れみたいなものが学ぶ動機をくれた。結果、英語力を上げてくれたんだと思います。」

ー タカハシ:「勉強でトップになってやると思わなかったんですか?成績も上がってきたし、将来は東大へいくぞとか?」

二之部さん:「う~ん、そんな気持ちはなかったですねえ。

誰かに勝ちたくて勉強したことはない。好奇心から、いろいろ吸収したくて、自然と机に。

高校のときはイナカでしたが、ポパイとかの雑誌で西海岸の文化やファッションにも興味をもったし。」

ー タカハシ:「東大へ入って出世コースを歩んだら、地位も名誉もお金も手に入る。そこを狙おうと思ったことは?」

二之部さん:「東大にこだわりますねえ(笑)。期待にそえなくて悪いんですけど、出世して地位や収入が欲しいから、東大へ、なんて考えたこともありません。子どもがそんなこと考えます?(笑)。もしそういう子がいるとしたら、それは大人のすりこみをなんとなく繰り返しているだけじゃないですか。」

ー タカハシ:「そういう気持ちじゃ、子どもは本気で勉強できないと?」

二之部さん:「子どももいろいろだと思いますが、10代半ばで地位や収入の安定が欲しいと考える子って、けっこうめずらしい気がするけどなあ。いや、悪いわけじゃないですけど、子どもって、大人よりずっと好奇心に突き動かされるものでしょ?誰にでも何か、子どもらしい“好き”があると思いますが。」

ー タカハシ:「ええ、ありますよね。戦争の歴史が好きで、その類のマンガにハマる子とか。バンドのファンになって、勉強そっちのけで音楽ばかり聴いてしまう子とか。あとは、ゲーマーですね。

二之部さん:「そこがきっかけでいいと思いますよ。マンガも立派な表現文化だし、その世界を追求させてあげれば、学びにつながるんじゃないですか?」

ー タカハシ:「ですね。マンガでも物語性が深くて、中には歴史を題材にしているものも。そこから学びの面白さへとつないであげるといいですね。」

二之部さん:「僕もビートルズをきっかけに、子どもなりに世界は広いなあと思って、いろんなところに飛び出したい、誰にでもできることはつまらない、難しいこともやってみたい。そんなふうに考えるようになったんです。自分の“好き”を大事にしたからだと思います。」

ー タカハシ:「で、難しい東大を受けたわけですか(笑)」

二之部さん:「ホントそうですよ。東大にこだわりがあったわけじゃなくて、自分が簡単にできることじゃなくて、難しいことに挑みたかった。そんな気持ちでしたね。べつに東大じゃなくてもよくて、自分にとってハードルの高いことにチャレンジがしたかったんです。」

ー タカハシ:「勉強はかなりしたわけですよね?しなきゃ東大には入れないと思いますが。」

二之部さん:「受験勉強はがんばりました。僕はたまたま、親が勉強しろと言われなくてもする子どもだっただけで、親が言うことが悪いことだとは全く思いません。子どもによっては、必要だと思います。けれど、言うことで、子どもが自信をなくしたり、視界が狭くなって委縮してしまうことが、マズイのではと思います。

受験勉強が、子どもを大人しくさせてしまってはいけないと思う。

もし僕もそうなって委縮していたら、外へ向かうエネルギーを奪われて、ちがう人生になっていたかもしれない。」

ー タカハシ:「委縮させないためには、どうしたらいいんでしょうか?」

二之部さん:「僕の座右の銘は、とてもシンプルです。たった一回の人生を楽しく、です。楽しく生きるためには、やはり誰かの言うことにひきずられるのではなく、“自分の意志”でやることが大切。それが、楽しさの根源だと思います。」

ー タカハシ:「自分の意志と聞くと、どうしても、親が勉強をしろと言っちゃいけないように感じてしまいますが。」

二之部さん:「そういうことではなくて、親が子どもに方向性を示してサポートしてあげることはいいことだと思います。大事なのは、そのあとです。勉強というのは、いまは知らない、いまはわからない“新しいことを知る”ということですから、受験勉強で新しいことを知り、新しいフィールドを切り開いたそのあとには、さらにもっと、自分の意志を伸び伸び発揮できる広い世界が開けているんだよ、もっとたくさんの“知る楽しさ”を味わえるんだよ、と教えてあげることがすごく大事だと思います。」

ー タカハシ:「受験勉強で新しい自分を切り開いたあとには、もっと好奇心を刺激する新しい世界が、きみを待っているよ!ってことですか?」

二之部さん:「そこを、親は子どもに教えてあげなきゃいけないのではないでしょうか。そうしないと、受験勉強という手段が、目的化してしまうでしょ?子どもは好奇心の生き物だ、ということを親がちゃんと理解しないといけないと思う。

受験というプロセスを、人生の大目的のようにすりこむ。それは、「レール敷き」です。

ー タカハシ:「そうかあ。勉強させることが『レール敷き』じゃなくて、受験合格を目的化してしまうこと、そのあとの人生の自由を教えないことが、『レール敷き』なんですね?」

二之部さん:「子どもは人生をつまらない一本の線のように感じてしまって、良き人生に不可欠な“好奇心の芽”をつぶすことにもなりかねない。新しいことへの好奇心は、ビジネスパーソンとして人生を切り拓くうえでも、一番重要なエネルギーなのですから、思春期に奪ってしまったら取返しがつかない。」

ー タカハシ:「受験はある意味、単線的ですが、合格すればそのあとの人生はとても自由で、放射線状に四方八方へと広がっているぞと?」

二之部さん:「単線というか、受験だって新しい知識を身につけて、人間としての土台をつくる上でとても意味がありますよね。学びの出発点かもしれません。出身高校で講演したことがあるんですけど、数学なんかやったって自分はエンジニアになるわけでもないし、世の中で役立たない、と考える高校生ってあんがい多いんです。そんなことはないよ、物事を考える力がつくんだよ。

因数分解で論理的に考える力を養うことは、
実はコミュニケーション力の開発につながる。

将来、いい仕事をするためにも、人生を楽しくするためにも、ロジカルシンキングはとても重要。人と対話をしながらよりよい方向を探っていくためには、物事をロジカルに考えて、それを他人にわかりやすく伝える能力がなければいけないんだよ、それが人間を豊かにするコミュニケーション能力の向上につながっていくんだよと、そんな話をしたことがあります。」

ー タカハシ:「コミュニケーション能力と聞くと、言葉の問題と考えがち。でもロジカルシンキングは、数学的な組み立てに近いですね。」

二之部さん:「そうです。数学的なロジックがなければ、人を納得させたり共感させたりできません。同時に、現代国語や古文を読んで文芸にも興味を持てば、理屈ではわりきれない人間の心の機微も知ることができます。数学的なロジックと文芸の奥深さ。この2つを受験勉強で学ぶことも、人生を豊かにする基礎づくりにつながる。それを養えば、そのあと続く長い人生で、もっと自分の意志で自由に冒険できるんだよ。だから人生は楽しいんだよ、ということですね。

受験合格のあとには、冒険が待っている。
冒険を忘れた人生は、むなしく殺風景です。

ー タカハシ:「では、東大に合格したあと、二之部さんはどんな冒険をしたんですか?」

二之部さん:「大学時代は、リュックを背負って、世界を旅しました。世界を広く見ることは、人生観をつくるうえで、とても意味があることだと思います。日本だけを見ていると、やはり閉鎖的な考えや価値観にとらわれがち。そんな傾向があります。お父さんがリストラにあったけど、家族に言えなくて、毎日ネクタイして通勤しているふりするとか。へんな例かもしれないけど、そんなことばかり耳にする青春では、社会や家族、人生ってそんなものか、とどうしたってなりがちです。」

ー タカハシ:「世界はちがいますか?」

二之部さん:「もっとワイルドで、多少のことでは動じません(笑)。海外でいろんな文化に触れましたが、モロッコでパスポートを盗まれたこともありましたね。これは大変だとパニックになって、オロオロしていたら、モロッコの大学生が声をかけてくれた。「ああ、そうか。じゃあしばらく国外に出られないね。だったら、ウチに来ればいい。来いよ」って。オロオロしている自分がバカに思えるほど、まるで動じてない(笑)。人生はそういうことがあって普通さ、って感じなんです。」

ー タカハシ:「家に泊めてくれたんですか?」

二之部さん:「ええ。10日間くらい、モロッコの一軒家で家族の一員になって暮らしました(笑)。家族は、僕のカバンから勝手にカセットプレーヤーをひっぱり出して、音楽を聴いていた。断りもなく(笑)。それが、あたりまえなんです。貧しくてモノ不足なのに、目の前の物乞いに自分のモノを惜しみなく分け与えたり。

貧しい人には、誰かが手を差しだすのが常識。そんな国も、世界にはいっぱいある。

みんなでシェアすればいいじゃないか、特別なことじゃないよ、そんなのふつうだよね、という生活文化なんです。西洋近代の物欲社会の価値観では、決して測りきれない文化があるんです。」

ー タカハシ:「へええ。20歳前後でそんな体験をすると、人生観が太くおおらかになりそうですね。」

二之部さん:「僕はパスポートを盗まれて、まるで自分を失くしてしまったようにオロオロしてしまった。出入国の手続きがやっかいになったってこと以上に、すごく大袈裟に自己喪失感をおぼえてしまった。ところが彼らはちがう。

パスポートなんか、あんなもん紙。そんなに心配するな。自分を証明するものは、自分だよ。

そんな感覚なんです。ちまちましていない。タフで大きい。ある国の観光地で出会ったオランダ人は、すごくいい風景なのに、写真をまったく撮らない。聞けば、カメラ越しに見るなんてバカみたいだ、オレは自分の目で見て、自分の心に焼きつけると。かっこいいんですよ。日本人にはない価値観に触れるたび、自分の価値観も大きくひらかれていくものです。」

ー タカハシ:「そんな経験もあって、大学卒業後は、外資系企業への就職を選んだんですか?」

二之部さん:「もちろん日本にもいい会社はたくさんありますが、外資系の方が、言いたいこと言えるだろうし、言わない人は相手にされないような、そんな環境で自分を確立したかったんです。これがこれまでのやり方だよ、と習慣とか常識とかでキュークツな会社は苦手かなあと。」

ー タカハシ:「入社後20代で、ニューヨークでMBAを取得したんですね。キャリアアップのためですか?」

二之部さん:「会社からの派遣制度を利用して留学。これもまた同じで、キャリアに箔をつければ収入がアップするとか、そんなことは考えたことありません。日本で同僚だったアメリカ人の友人がいて、彼がふと「もうすぐビジネススクールに通うんだ」と言った。なんだそれ?そんなのあるの?と。調べてみたら面白そうなんです。大学のときは海外を旅したりかなり遊んでいたので、”もういちど勉強したい、海外に住んでみたい、世界のいろんな人に出会いたい“、そんな欲求がムクムク湧いてきた。もうこれは留学するしかないと。そんな動機でした。僕は、新しいことにトライする楽しさに目がないんです(笑)。」

ー タカハシ:「企業社会で成功するためには、学歴が大事、という考えがありますが、どう思いますか?」

二之部さん:「まあ、学歴がないと入れない扉もあるのは事実ですが、学歴さえあれば入れる、という考えは相当古いんじゃないですか。

学歴が高ければ入社できる会社なんて、逆に危なっかしい。やはり人物を見ます。

ー タカハシ:「学歴がチャンスの扉を開く、という考えは、時代にあっていないと?」

二之部さん:「はい。学歴そのものには意味がなくって、どういう気持ちや考えでその学歴を手にして、大学に入学したあと、どう自分を磨いてきたかが、人物としてぜんぶ出ます。就職に有利だろうとか、損得でやってきたことは透けて見えてしまいますね。」

ー タカハシ:「でも、大手企業はあいかわらず高学歴重視じゃないんですか?」

二之部さん:「まともな大手は、高学歴人材の奪いあいになっているわけではないですよ。中途採用ならなおさら、大学名はあまり採用基準と関係ないんじゃないでしょうか。大学時代、卒業後と、どれだけ知識と技術を磨いてきたか。どういう考え方で仕事に向きあっているか。何を学んできたか、いきたいか。仕事をどう楽しんでいるのか。そんな姿勢や心がまえが聞きたいことです。

大学合格は一つのゴール、これで将来安心と、損得で生きてきた人は、大損します。

企業はいま、いくつになっても新しいことに挑みたい人、自分のカラを破って冒険できる人の奪いあいになっているんだと思います。当社もそこがいちばん欲しい。だから子どもの頃から、“生涯、新しいことに楽しく挑める人間になりたい”という気持ちをもって、“受験はそのための土台づくりだ”と考えてきたかどうかが重要だと思います。」

ー タカハシ:「学歴が高ければ幸せに近づける。それはもはや神話ですか?」

二之部さん:「勉強して目標の学校に入ることは、いつの時代もとても価値があることです。繰り返しますが、

知らないことを学びつづけるぞ。そんな思いを、受験のあとも生涯もち続けて欲しい。

新しい自分づくりを、ずっと楽しむ気持ちがあれば、その気持ちそのものが刺激的で楽しいはず。幸福度は上がるんじゃないですか。勉強も学歴も、そして仕事も、まわりの目を気にして損得ばかりを尺度に考えていては、人を巻き込んだり、人に何かを与えられる人間にはなれないと思います。そうすると、誰も一目置いてくれないので、成功は難しい気がします。」

ー タカハシ:「最後の質問です。二之部さんはいま、社長として幸せですか?」

二之部さん:「社長として?いや、社長というポジションはあまり関係ないですねえ。人間としてハッピーですよ。J.フロント リテイリングは、『くらしの「あたらしい幸せ」を発明する』というグループビジョンを掲げています。あたらしいことにチャレンジができる。自分で何かを発見して、きのうまでなかった幸せを創り上げていける。そんな機会を得られたこと自体が、とても楽しく幸せなんです。」

ー タカハシ:「社長の大役のかたわら、有名ベンチャーのOrigamiで、アドバイザーも務めているんですね?」

二之部さん:「スマホ決済でキャッシュレス社会を実現するという、社会価値が高いベンチャーなので、まさに新しい立ち上げのダイゴ味がたっぷりあります。組織をリードしていくことも楽しいですが、若い人たちのチャレンジに参加して支援させてもらえることも、じつに楽しい。

社長の地位うんぬんじゃなく、新しいチャレンジを楽しめるという状況が、幸せなんです。」

この記事の執筆者:
タカハシ