オンライン家庭教師を選んだ理由は?【効果的なところ編】大学合格インタビュー2019より
2018.10.2
地方に受験ハンデ、ありますか? 地方のお母さんに聞く。
離島出身のお母さんに聞く。
受験ハンデを乗り越えたいなら、
オンライン家庭教師は一つの手かも。
こんにちは。メガスタプラス編集部です。シンドバッド・インターナショナルのサービスに限った話ではなく、今、「オンライン家庭教師」というサービスが全国で広がっています。
いい塾や予備校が近所にないから、地方の子は不利。そんな教育ハンデを解決できるサービスになるかも、と期待を集めています。はたして5年後には、地方の受験家庭にとって、切り札の教育サービスになるのだろうか?
そこで今回は、地方の困った勉強環境と都会の恵まれた環境、その2つをよく知るお母さんに、思うところをズバリ聞いてみた。
新宿区に暮らす島田寛子さんは、九州からさらに海を隔てた長崎県五島列島出身の37歳です。未来の受験生になるであろう、女児(1歳半)の育児まっさい中。現在は東京で、広告関係の仕事に就いています。
― 編集部:島田さん、地方ってやっぱり大学の受験情報とか少ないんですか?
島田さん:私の印象になりますけど、離島はどうしても、大学のことあんまりわからないんですよ。地方は大学や進路について情報弱者だ、という意識というか危機感そのものがそもそもない。
授業料安いから、国立がいちばん。地元がいちばん。塾とかの先生も、そんな感じだと思いますよ。
地域や家庭の意識にもよると思いますが、早慶の大学の入学試験の傾向はああだこうだとか、少なくとも私のまわりにはそんな話題はあまりなかった。
子どもが都会の大学に行って、開かれる視界とかぜんぜんわからないんじゃないかなあ。
― 編集部:なるほど。都会の受験生と比べると、かなり情報が少ないようですね。
島田さん:もし、都会の大学で何が得られるかを知っていて、都会の大学の学部ごとの入試傾向も知っていたら、大学の選択自体が変わるかもしれませんね。 逆にいうと、都会の大学に入りたい、と思っている子は、情報がなくてかわいそうだと言えるかもしれません。偏差値は調べればわかるけど、大学ごとの現実的な特徴と学生の傾向や雰囲気みたいなものはわからないと思いますよ。ひょっとしたら、勉強のモチベーションも沸きにくいかも。
― 編集部:今後増えていく「オンライン家庭教師」なら、都会の講師と地方のご家庭をつなぐことができます。期待できますか?
島田さん:広告の仕事で、東京の受験ママたちの記事を書いたんですけど、やっぱり意識と情報に差がありますよね。学校情報にすごく詳しい。都会の講師から、メディアでは知りえない情報とかを得ています。
もし、地元の知り合いが受験に熱心なら、「オンライン家庭教師」のこと、教えてあげたいなと思いました。競争が激しい都会で経験を積んできた講師なら、大学ごとの強みや校風、入試傾向と対策だけじゃなく、暮らす地域のことも、いろいろ教えてくれると思うから。
もちろん、いろいろ聞いた結果、やっぱり地元の国立がいい、という結論になるかもしれないし。いろいろ知って納得したうえで、本人やご家族が意志をもって決める、ということが幸福じゃないですか。
― 編集部:勉強を教えてもらうだけじゃなく、進学先やその先の大学生活の相談までできるんですね。
島田さん:もしかしたら、もっと先のこと、どこで働くのかとか、生きていくイメージをなんとなく教えてもらえるだけでも、その子の可能性も広がる気がします。地方の将来像って、そんなにバリエーション豊かじゃないんじゃないかな。極端にいうと、公務員かな、会社員かな、って感じで。
都会のように、ITを駆使した有望な新会社とか、金融テクノロジーのエキスパートとか、そんな将来イメージ、たぶんないですから。だから親も本人も、「将来はこんなもんだろう」と、職業選択の可能性の広がりを知らないぶん、勝手に限定しちゃっているかもしれませんね。限定しちゃっていることにも、気づいてないというか。それが普通のような気がします。
― 編集部:地方は夢を追う学生は少ないんですか?
島田さん:私のまわりのことしかわからないけど、「夢を追う人は特別な人」という、そんな感じでしたね。この大学でこんな大学生活を送って、将来はこんな仕事やクラスをめざしたい、なんてまったく考えていなかった。うちの親もノービジョンだったと思いますよ。そんな情報、生活のなかでまったく流れていなかったので。
でも東京に来てみたら、やっぱり差があるわけですよ。そんなに詳しくないお母さんであっても、私立中や大学のこともそれなりに知っているし、上位大学を出たら広がる就職の可能性もなんとなくわかっている。
都会の塾や予備校も当然ながら情報通だし、細やかな受験対策が売り。プロ家庭教師の存在なんて、東京へ来るまで知りませんでした。
― 編集部:地方の不利に、東京へ来て気づいたと?
島田さん:不利かどうかは、本人やご家庭の志向によると思いますが、東京の大学に行きたいなと思っている人には、やっぱりハンデがあるでしょうね。
そういう観点からいえば、都会の家庭教師が地方の子どもたちとオンラインでつながること、地方にいながらにして都会の子と変わりのない情報の質と量、傾向対策法を得られることは、けっこうな革新だと思いますよ。
いえ、地元の国立でも納得して選んでいるんなら、すばらしいと思うんですけどね。私が東京で感じたのは、“知らないから選んでいない。知らないから点数を取りこぼしている”という人が、地方にはけっこういるんだろうな、ということです。
― 編集部:お嬢さんには、どんな教育を与えたいですか?
島田さん:「子どもの可能性を伸ばせる、最適な教育環境を与えたい」なんていうお母さんが東京には多くて、びっくりしました。まだ半分、私は離島気分なんで(笑) そんな言葉、私からは出ないですよ。こりゃちょっと私も考えないとなあ、とやっと意識変化の芽がちょろりと。
オンライン家庭教師、いいと思いますね。学校も教室なのに、学校が終わっても塾で教室、というのはシンドイでしょうから。
成績を上げてくれることはもちろんですが、やはり大学生活やその後の人生についても希望を与える話をしてくれる講師がいいなあ。
― 編集部:親が学校情報を仕入れて、子どもに伝えたらどうですか?
島田さん:親は日々のことで手一杯だから、現実、それは負担が重すぎます(笑)。それに親があれこれ言ったって、子はうるさいだけでしょ。逆効果じゃないかなあ。
大学のこと、社会のことを知っている親以外の大人が寄り添ってくれるというのは、子どもの人間形成のうえでもいいんじゃないですかね。
うるさい親、いちいち細部まで口出したり、世話を焼く親は、子どもをダメにしがちですから。
― 編集部:地方の人の受験を、オンライン家庭教師は変えるでしょうか?
島田さん:そうですね。単純に情報量や教育の質に差があるだけで、子どもの素養は、東京出身とか、離島出身とか関係ないですからね。私自身、子どもの可能性をもっと信じなきゃ、と思います。自分の子には、できればそれなりの夢や希望を持って欲しい。そのためにも、しっかりと情報を得られる環境を与えてあげたいと思います。
― 編集部:オンラインでの学習、デジタルデバイスを利用した学習については、どう思いますか?
島田さん:娘は1歳半なんですが、自分でタブレットをスクロールして、動画を見て楽しんでいます(笑)。離島で暮らす両親とのテレビ電話もお手の物です。そのくらいデジタルデバイスに慣れているので、抵抗はないです。むしろ楽しむと思いますよ。
― 編集部:オンライン家庭教師は、ネット活用だからお値打ち。
家にいながら勉強できる。その点はどうですか?
島田さん:安ければいいとは思いません。1対1でウチの子を大事に考えてくれるのにお値打ち、娘の顔が楽しく集中しているからお値打ち、自分で考える楽しさを教えてもらえるからお値打ち。そう感じたいです。
ウチは共働きなので、送り迎えがないことや、家が片付いていなくても授業ができる点は、かなりありがたいです(笑)
メガスタプラス編集部