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2020.7.18
受験新米ママへ。今さら聞けないお金事情。そもそも教育費ってどれくらいかかるの?
- こんにちは!メガスタプラス編集部です。
前回は、大学受験にかかる費用をシミュレーションしました。今回は、教育費についてお伝えしたいと思います。
受験生の子を持つ親御さんは、すでに周知の事実かもしれませんが、これから小学校入学、中学・高校・大学進学を目指す親御さんにとって、知っておいてほしいお金事情です。
幼稚園から高校卒業の15年間で
541万円〜1,830万円もかかる
幼稚園から高校までの15年間で一体どれくらい教育費がかかるのか。総額を算出した調査結果があります。文部科学省の「子供の学習費調査の結果(平成30年度)」から、幼稚園、小学校、中学校、高校の15年間にかかる学習費総額がわかります。
●公立幼稚園 22万3,647円 (3年間では、67万941円)
●私立幼稚園 52万7,916円 (3年間では、158万3,748円)
●公立小学校 32万1,281円 (6年間では、192万7,686円)
●私立小学校 159万8,691円 (6年間では、959万2,146円)
●公立中学校 48万8,397円 (3年間では、146万5,191円)
●私立中学校 140万6,433円 (3年間では、421万9,299円)
●公立高等学校(全日制) 45万7,380円 (3年間では、137万2,140円)
●私立高等学校(全日制) 96万9,911円 (3年間では、290万9,733円)
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
では、幼稚園から高校卒業までの15年間の学習費総額は、いくらになるのでしょうか。調査結果では4つのケースに分けて紹介しています。
ケース1:すべて公立に通った場合
ケース2:幼稚園は私立、小学校・中学校・高等学校は公立に通った場合
ケース3:幼稚園・高校は私立、小学校・中学校は公立に通った場合
ケース4:すべて私立に通った場合
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
すべて公立に通った場合は、541万円。すべて私立に通った場合においては、1,830万円もかかることがわかります。これは「学習費総額」ですから、このなかに、学費、給食費、塾や家庭教師の月謝といった学校外活動費がすべて含まれています。とはいえ、15年間で1800万円超え。兄弟がいる場合は、2倍3倍とかかります。貯蓄計画を綿密に練る必要がありそうですね。
高校卒業に、追加で356万円〜821万円かかる
幼稚園から高校までの15年間で一体どれくらい教育費がかかるのか。総額を算出した調査結果があります。文部科学省の「子供の学習費調査の結果(平成30年度)」から、幼稚園、小学校、中学校、高校の15年間にかかる学習費総額がわかります。
次に、大学に入学した場合、追加でどのくらいの金額がかかるのか調べてみました。
2020年3月1日に日本政策金融公庫が発表した「教育費負担の実態調査結果」の図−5「大学卒業までに必要な入在学費用」によると、
●大学1年時・・・・234.7万円
●大学2年時・・・・151.9万円
●大学3年時・・・・151.9万円
●大学4年時・・・・151.9万円
大学4年間で、平均690.4万円かかることがわかります。
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r01.pdf
図−6からは、入学先によって、かかる費用の違いがわかります。
●高専・専修・各種学校・・・・・356.4万円
●私立の短大・・・・・・・・・・362.5万円
●国公立大学・・・・・・・・・・499.4万円
●私立大学・文系・・・・・・・・717万円
●私立大学・理系・・・・・・・・821.7万円
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r01.pdf
図−5と図−6の結果から、高校卒業後、大学へ進学した場合は、平均で690万円がかかります。その幅は、356.4万円から、821.7万円と広く、お子さんの進学先に費用面で制約を持ちたくないと考えるなら、高校卒業後に800万円以上の費用が追加でかかることを念頭に置いておく必要がありそうです。
まとめ
調べた教育費用の合計をまとめます。
●幼稚園から高校卒業まで・・・・541万円〜1,830万円
●高校卒業後の進学先で・・・・・356万円〜821万円
幼稚園から高校卒業、そしてその後の進学先を卒業する約17年〜19年の間でかかる教育費の総額は、
●最低金額で897万円
●最高金額で2,651万円
であることがわかりました。
みなさんはこの結果を見て、どのような感想をお持ちになったでしょうか。私は、漠然とではありますが、昔よく言われていた「子ども一人当たり1000万円」という金額を想像していたので、「思ったより高い!」と驚いてしまいました。
国公立や私立、日本の学校だけでなく海外留学など、お母さん世代のときと比べて、進学先の選択肢は増えています。できるならお子さんの適性や将来設計にマッチする学校に進学させてあげたいですよね。お子さんの希望を叶えるためにも、教育費の設計は計画的に行いたいものです。
メガスタプラス編集部