カテゴリーCategory
Recruit Site お問い合わせ
シェア
Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加

お役立ち

2021.4.10

GIGAスクール構想と共に必要となる、ITリテラシーの重要性。その理由とは?

みなさんこんにちは!メガスタプラス編集部です。

新型コロナウィルスの影響で、早期の実現が急がれているGIGAスクール構想。それと同時に、教育に関わるあらゆる人々のITリテラシーが求められています。
GIGAスクール構想の現状とともに、なぜITリテラシーが求められているのかを皆さんにご紹介していきます。

5年計画進行中、
GIGAスクール構想
ICT教育の先駆けとなるか


現在、GIGAスクール構想によって全国の公立小中学校で1人1台端末が整備され、2021年は多くの学校現場にとってICT元年になると予測されています。GIGAスクール構想のGIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略称です。意味としては「すべての人に、世界の様々な技術革新を利用できるようにする」こと。全国の学校で義務教育を受ける児童生徒に、1人1台の学習者用PCやクラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画をまとめたものを、「GIGAスクール構想」と呼んでいます。

メガスタプラスでは、過去に「GIGAスクール構想」について解説した記事がありますので、ぜひそちらを参照してみてください!

文部科学省が提唱 「GIGAスクール構想」って何? 重要なポイントをわかりやすく解説!
https://megaplus.ban-zan.com/news/p5243/

ICT端末の用途は?
勉強以外に使ってもOK?



GIGAスクール構想の中心にあるのは、「一人一台端末を整備する」という施策。こちらはもともと2023年度までに実施する予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で急速にオンライン化が求められ、2021年3月末までに端末の配備が進められている最中です。


画像引用:文部科学省(3月12日現在)

上の図は、全国の高校でICT機器の整備状況を表した図です。

47都道府県中42の自治体が一人一台の整備を目標に掲げており、全国的に高い割合で導入を検討されていることがわかります。42自治体の内訳としては、令和2年度中に完了予定なのが約28%。令和3〜6年度中に完了予定なのが 約50%と数年後には多数の自治体の高校にICT機器が整備予定となっています。しかしながら、前倒しで計画が進められていることもあり「インターネットを利用することでトラブルが増えないか」
「端末の使用についてのガイドラインが整備されていない」
といったような様々な声が上がっているようです。

そこで、文部科学省の萩生田光一大臣が2021年2月16日の記者会見で、自治体向けに2021年3月末までにQ &Aを用意し、夏までに全体像と決めていきたいと述べました。しかしながら、一律にこうするべきだという指針を国が示すわけではないそうです。ICT機器を自宅に持ち帰ることができるのかどうかについては、設置者が独自にルール化をしていく必要が生まれてきそうですね。

また、萩生田大臣は「タブレットなどICT機器は、インターネットに接続したり、ゲームができたりすることも面白みであり、授業だけに使うという機能だけでは、子どもたちも魅力を感じない」と発言しており、勉強以外の目的にICT機器を使うことも吟味していく必要があるとの考えも示しているようです。

ICT子どもだけじゃない
各家庭や自治体にも、
高いITリテラシーが必要に




ICT機器に関するルール化が一律化されないからこそ、家庭・学校・自治体それぞれにICT機器に関する判断が委ねられる必要性が高まっていきます。

そこで、2021年3月12日に文部科学省から1人1台端末の積極的な利活用にあたっての留意事項を取りまとめ、新たに作成した「本格運用時チェックリスト」を公開しました。


画像引用:文部科学省ホームページ

上記のように、「管理・運用の基本」「クラウド利用」「ICTの利用」「研修・周知」「組織・支援体制」という5つの観点から、34のチェック項目を記載しています。

ICT子どもだけじゃない
各家庭や自治体にも、


チェックリストの他に、共通理解を図っておくことが望ましいおもなポイントを「児童生徒が端末を扱う際のルール」「健康面への配慮」「端末・インターネットの特性と個人情報の扱い方」「トラブルが起きた場合の連絡や問合せ方法等の情報共有の仕組み」などについても記載してあるため、学校関係者だけではなく保護者の方々にとっても有益な情報かもしれないので、ぜひ目を通してみましょう!
参考:https://www.mext.go.jp/content/20210312-mxt_jogai01-000011649_002.pdf

まとめ

GIGAスクール構想では、一律にルールが決まっていないため、自治体によって取り組む時期や制度が異なります。だからこそ、教育従事者や保護者の方々に判断が委ねられるケースも多いため、今後は更に高いITリテラシーが求められるようになるでしょう。

文部科学省では、随時GIGAスクール構想に関するニュースや情報が更新されていますので、気になる方は併せてそちらも見てみてください。
参考:https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

メガスタプラスでは、オンライン教育の知見をさらに広げるため様々な教育ニュースを随時発信しています。今後もぜひチェックしてみてください!

未来の教室ビジョン『学習者中心の学び』 座長代理インタビュー1 ~デジタル化を教育へ~
https://megaplus.ban-zan.com/teacher/p4246/

未来の教室ビジョン『学習者中心の学び』 座長代理インタビュー2 ~これからの学習の形~
https://megaplus.ban-zan.com/teacher/p4202/
この記事の執筆者:
メガスタプラス編集部